2016年第69回カンヌ国際映画祭で、2度目の最高賞パルムドールを受賞したイギリスの巨匠ケン・ローチ監督の最新作《わたしは、ダニエル・ブレイク》が5/20より上映開始となります。宜しくお願い致します。

 

© Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016

 

 

 

《天使の分け前》や、《スィートシックスティーン》など今までに一貫して労働者階級や移民たちのリアルな日常を描いてきたケンローチ監督。今作でもその一貫した姿勢は崩さず弱者に寄り添い、イギリスの福祉制度の現状を痛烈に描いています。

 

 

 

 

 

 

今のこの時代 欲しい情報は全てウェブ上にある便利な世の中であるけど、パソコンが出来ないお年寄り、ネットが使えない人には優しくない世の中である

 

 

 

 

 

この物語の主人公、心臓病を患い大工の仕事を続けられなくなったダニエルは給付金を得ようとするも複雑な制度のため満足に援助を受けることができないでいる

 

 

 

 

同じくして出会う事になる幼い2人の子供を持つ若きシングルマザーのケイティもまたそういう待遇を受けることに

 

 

© Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016

 

 

 

 

この2人もまた国の援助を必要としているにも拘らず、お役所的な複雑なシステムや理不尽な対応に翻弄されていきます

 

 

 

 

 

 

役所のタライ回し、なんでもかんでもオンライン化され、問い合わせの電話をすれば延々と保留音が流れる、、イギリスが舞台ではあるけどそんな実状はここ日本においても同じような事が言えるのではないかと思います

 

 

 

 

 

 

コンピュータなど使ったこともないダニエルが必要に迫られて慣れない手つきでマウスを操作するシーンや、思い余って壁に落書きする場面など胸を突かれる場面が多数存在する

 

 

 

 

 

 

 

日々切迫していく彼らの描写が痛烈に描かれ視聴者はこの悲惨な現状を目の当たりにし心揺さぶられるはずです

 

 

 

 

 

 

 

それでもダニエルとケイティ家族は互いに助け合い、絆を深めていくのですが、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう他人事ではなく、この作品はそんなじわりじわり忍び寄ってくる危機的状況 そんな社会システムの映画であり、なおかつ、人間の魂や生き様、良心を描いた作品となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日病気で倒れたら?

 

 

 

 

 

 

子供を一人で育てなければならなくなったら?

 

 

 

 

 

 

 

ぜひご自身に置き換えてご覧になっていただきたいと思います

5/19 北村