上映期間あと4日間だけですが、、、

身につまされる‥だけのお話ではない!

力強い映画『八重子のハミング』

 

『八重子のハミング』は、認知症の妻を支える夫と、その夫を支える周囲の人たちとの出来事、交流が、丁寧に、心温かく描かれている作品です。時には厳しい現実も、真っ向から描かれています。

 

作家の落合恵子さんは、この作品の原作にあたる陽信孝さんの著書に解説を寄せられています。ご自身もお母さまを介護されていた落合さんは、次のようなメッセ―ジを寄せられています。

「本作品を通して、一人でも多くの方が介護の現実に、そして若年性アルツハイマーの実態や症状について理解を深めてくださることを心から祈っている。」

 

こうおっしゃっているように、認知症について触れたことのない人にとっては、知って、理解を深められる作品になっています。

 

また、佐々部監督は、堅実な演出で、物語に深みと広がりを与えています。

観る側のスタンス、状況、人生のタイミングなどによって様々な主題が浮かび上がってくるかと思いますが。

本作のポイントを分かりやすく挙げると。

 

・老人介護の過酷さ

・非当事者の無関心

・若年性アルツハイマーの理解し難さやコミュニケーションの断絶

・人生の伴侶として決めた人への献身的な愛

・人を教育するということ

・人の善意

・優しさの本質

などなど、数え上げるときりがありません。

 

介護の問題は十把一絡げには理解できるものではありませんが、この作品を観て、思うところを語り合えると、また次につながるのではないでしょうか。

 

本作が28年振りの映画出演となる高橋洋子さんの魅力は、映画を観て頂ければ十分お分かり頂けるかと思います。静かに怪演されています✨

升毅さんは、映画の中心にどっしりと構えていながら、素晴らしい「受け」の演技によって高橋洋子さんの演技を際立てています。

二人を支える周りの役者さんも、それぞれに力量を光らせるシーンがたくさんです。

佐々部監督と役者さんたちとの信頼関係が、スクリーンから伝わってきます。

 

私自身、観て良かった、もう一度観返したい作品です。

作品HP

http://yaeko-humming.jp/

 

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