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6月28日から上映をスタートした『ドント・ウォーリー』の見どころを劇場スタッフがご紹介👐

ドントウォーリー

二十歳前後にみた本作の監督ガス・ヴァン・サントの[エレファント]はいまだに脳裏に焼きつくほど鮮烈な作品だった。
脆くて繊細な少年の心の機微を静かなトーンで描いた作風は今でも印象に残るものである

そんな人間の繊細な部分を描く天才ヴァン・サント監督がメガホンをとる最新作

本作の主人公ジョン・キャラハンは重度のアルコール依存症。事故により下半身麻痺になってしまうが、漫画を描く才能に恵まれそれによって世界と向き合う覚悟を決めるという復活劇である

彼のように事故で障がいを背負って生きていかなければならなくなった人というのは、我々のような健常者からすれば、とうてい計り知る事のできぬ苦痛と悲しみを抱き生きているに違いない
しかし彼には”漫画”という他者と交わうことのできる”才能”に恵まれ、支えてくれる人も恋人までいた。
そういう点で彼は幸運な男だといえるのだろう

劇中にて違う種類の同じ依存者がこんなセリフを話す場面がある

“弱い人間ほど強さを持っている”

依存性に関して、我々はどれほどの理解を持ちあわせているだろうか

とても重たい、心に残る名シーンです

思うにジョン・キャラハンの魅力というのは絵が描けることの以前に、恐ろしいまでに”生”に対しての強い渇望ではないか。
人間くささ、脆さ、泥臭さ、自分に偽らないまっすぐな精神、ピュアな感性、そういう部分が彼の魅力であったことに間違いないし、それは障がい者、健常者関係なく一人の人間としての在り方を我々に教えてくれている

この世に完璧な人間はいない。特別などありはしないし、一人で生きていける人間もいない。そんな社会的弱者に対するヴァン・サント監督からの熱いメッセージを感じることが出来る

心を開けばわかってくれる人はきっといるはず。手を差し伸べてくれる

はたして自分はどうだろうか
今一度考えさせてくれる

本作を気に入られたら『エレファント』『ミルク』といった監督の他の作品も是非チェックして頂きたい。

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映画『ドント・ウォーリー』
【上映期間】6月28日(金)〜7月11日(木)まで

▽上映スケジュール
http://toyogeki.jp/schedule/

▽作品ウェブサイト
http://www.dontworry-movie.com/

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