東洋の魔女東洋の魔女 © UFO Production

東洋の魔女

1/21-1/27

1964年10月23日 20:55分――

その瞬間、日本中が、歓喜に沸いた。

作品紹介

記憶に新しい 2021 年夏、2 度目の東京オリンピック。その 57年前の1964年10月。高度経済成長を間近に控 えたこの時期に、戦後復興の象徴として日本で最初のオリンピックが開催された。柔道、体操、レスリング、次々と メダルを獲得していく日本人の姿を見て、国民たちは熱狂した。なかでも、圧倒的な実力を見せたのが女子バレーボール代表だった。インパール作戦帰りの「鬼の大松」監督 によるスパルタ指導によって頭角を現し、世界から「東洋の魔女」と恐れられた日本代表チームは、圧倒的な強さ で勝ち進み、決勝で最大のライバル・ソ連代表と相まみえた。彼女たちは秘密兵器「回転レシーブ」を武器に、圧 倒的な体格を誇るソ連代表を追い詰めていく。そして、全国民が固唾を呑んで見守るなか、その時が訪れた。1964年10月23日20時55分、金メダルポイント―― その勝利によって、日本全土が歓喜の渦に巻き込まれた。その偉業は、戦争の影を引きずる日本社会に再び 自信と誇りをもたらしたばかりでなく、その後、空前のバレーブームを巻き起こし、『アタック No.1』や『サインは V!』 をはじめとする「スポ根」ジャンルの興隆へと繋がった。そんな彼女たちも今や80代に差し掛かっている。「魔女」、「スパルタ」、「鬼の大松」…仰々しい言葉とともに語られてきた彼女たちが、自らの口で、その思い出を語り始める。今なお、若々しく人生を謳歌する“魔女たち”の姿 を撮影したのは『誰も知らない』(04)などで知られる名カメラマン・山崎裕。監督は『オリンピア 52 についての新しい 視点』(13)や『完璧さの帝国』(18)といったフッテージ・ドキュメンタリーで高い評価を得てきたフランスの奇才ジュリ アン・ファロ。市川崑の『東京オリンピック』(65)からカンヌ映画祭グランプリ作品『挑戦』(63)、さらにはアニメ『アタッ ク No.1』(69-71)や戦後日本の風景までをふんだんに織り交ぜ、単なるノスタルジーに収まらない新たな「東洋の 魔女」の姿を浮き彫りにしていく。何故あれほどまでに日本は彼女たちに熱狂したのか?その秘密が今、解き明かされる。(作品資料参照)

製作:2021年 フランス
監督:ジュリアン・ファロ
出演:河西昌枝 松村好子 半田百合子 谷田絹子他
上映時間:100分