地獄の黙示録 地獄の黙示録

地獄の黙示録

6/11 – 6/26

血まみれの歴史に「ジ・エンド」を!

アメリカ映画が描いた「戦争の時代の終わり」の始まり。

ジャングルの闇と混沌と恐怖とともに、それはあった。

ベトナム戦争終戦より約40年が過ぎた今、「その後」の世界はどうなったか?

作品紹介

『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーPART II』の世界的な大ヒットの後、フランシス・フォード・コッポラがその資産をつぎ込んで作り上げたのは、ベトナム戦争映画だった。原作となったのは1902年に出版されたジョゼフ・コンラッドの『闇の奥』。小説の舞台となるのは当時のコンゴ川の流域で、そこには当時、ベルギー国王レオポルド2世の私有地としての「コンゴ自由国」が存在、そこでの搾取などが国際社会で問題となっていた。小説はその事実を背景に、フランスの貿易会社の物語へと骨組みを変えて、主人公がコンゴ川の奥地に住む「クルツ」(英語読みはカーツ)と呼ばれる貿易会社の代理人を訪ねる旅として語られる。コッポラはさらにそれを現代のベトナムの物語へと作り変えたのである。それは通常の「戦争映画」になるはずもない。ベトナムのジャングルが人間の心の闇とも重なり、戦争の恐怖は生きることの恐怖となり、戦いの果ての向こう側に向けての闇の中への潜行となる。果たしてそこに着地点はあるのか?
ベトナム戦争終戦後、その先が見えない西欧社会の行き詰まりの中で、「その後」を模索するアメリカの露わな姿をそこに見て取ることもできる。「アメリカ」の黎明期の物語とも言える『ゴッドファーザー』の後、コッポラは「アメリカ」の終わりであり、新たな始まりの物語を作り上げたのだ。そして公開後36年を経てオリジナル・ヴァージョンがここに蘇る!

ストーリー

ベトナム戦争後期。陸軍空挺士官のウィラード大尉はサイゴンのホテルに滞在中、軍上層部に呼び出され、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受ける。カーツ大佐は米軍の意向を無視して山岳民族の部隊とともに国境を越え、カンボジアに侵攻し、王国を築いているらしい。任務の出発点、ナン川には海軍の硝戒艇と若い4人の乗員が待っていた。ウィラードは海軍の河川哨戒艇に乗り込み、乗組員に目的地を知らせぬまま大河を遡行する。その中で一行は戦争の狂気を目の当たりにする。ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を流しながらの爆撃、サーフィンをするためにベトコンの前哨基地を襲撃する司令官。ジャングルに突如として出現したプレイメイトのステージ。指揮官抜きで戦い続ける最前線の兵士。そして目的地に近づくにつれ、騒がしさは薄れ、静けさと静けさゆえの狂気がウィラードたちを包み込み始める。原住民からの攻撃は、もはや現実の出来事とも思えない。しかし現実に乗組員は死傷し、ウィラードは何とか王国にたどり着く。出迎えたのは、狂った白人カメラマン。彼の案内で、ウィラードは王国に入り、カーツ大佐と邂逅する。そしてカーツとの対話。カーツの言葉は、ひとりの人間というより、人間の心の闇の中から湧き出てくるようなものだった。寺院の外では祭りが始まろうとしていた。豊穣と国土再生の祭りが……。

製作/国:1979年/アメリカ
監督・製作:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド ロバート・デュバル マーティン・シーンほか
時間:153分

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