マリウポリの 20 日間【日本語字幕版】

上映期間|6月7日(金)〜6月19日(水) 


【INTRODUCTION】
第96回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞受賞
2022年2月、ロシアがウクライナ東部マリウポリへ侵攻開始。
戦火に晒された人々の惨状をAP通信取材班が命がけで撮影を敢行し、決死の脱出劇の末、世界へと発信された奇跡の記録映像。

この作品はウクライナ映画史上初めてアカデミー賞を受賞しました。
しかし、おそらく私はこの壇上で、この映画が作られなければ良かった、などと言う最初の監督になるだろう。このオスカー像を、ロシアがウクライナを攻撃しない、私たちの街を占領しない姿と交換できれば、と願っています。

ロシアは私の同胞であるウクライナ人を何万人も殺している。私は、彼らがすべての人質たち、国を守るために戦うすべての兵士たち、刑務所にいるすべての民間人たちを解放することを願っています。

しかし、歴史を変えることはできません。過去を変えることもできません。私はあなた方に、世界で最も才能のあるあなた方に呼びかけます。私たちは、歴史を正しく記録し、真実を明らかにし、マリウポリの人々や、命を捧げた人々が決して忘れ去られないようにすることができます。
なぜなら、映画は記憶を形成し、記憶は歴史を形成するからです。

2024.3.10 第96回アカデミー賞授賞式
ミスティスラフ・チェルノフ監督の受賞コメント

【STORY】
ロシアによる侵攻開始から壊滅までの20日間。
包囲されたマリウポリ市内では、いったい何が起こっていたのか-。
2022年2月、ロシアがウクライナ東部に位置するマリウポリへの侵攻を開始。
これを察知したAP通信のウクライナ人記者であるミスティスラフ・チェルノフは、仲間とともに現地に向かった。
ロシア軍の容赦のない攻撃による断水、食料供給や通信の遮断…瞬く間にマリウポリは包囲されていく。
海外メディアが次々と脱出していく中、彼らはロシア軍に包囲された市内に残り、死にゆく子供たちや遺体の山、産院への爆撃など、侵攻するロシアによる残虐行為を命がけで記録し、世界に発信し続けた。
徐々に追い詰められていく中、取材班はウクライナ軍の援護によって、市内から脱出することとなる。滅びゆくマリウポリと戦争の惨状を全世界に伝えるため、チェルノフたちは辛い気持ちを抱きながらも、市民を後に残し、脱出を試みた…。

作品情報監督:ミスティスラフ・チェルノフ
2023年/ウクライナ、アメリカ/ウクライナ語、英語/97分/カラー/ビスタ/5.1ch/G
原題:20 Days in Mariupol/字幕翻訳:安本熙生  配給:シンカ
©2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation
公式サイトhttps://synca.jp/20daysmariupol/