

豊岡劇場、愛称:豊劇(とよげき)は
「豊劇新生プロジェクト」により再開されました。
現在は有限会社石橋設計によって運営されています。

豊岡劇場の閉館を機に結成された
豊劇再開と継続を目指す為のプロジェクトです。
新生豊劇プロジェクトのこれまでの様子はこちらに出ています。↓
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そのまちの大衆文化のシンボル「豊岡劇場」をリノベーションし、再び地域に文化の拠点を作りあげたいとの思いから、この度CINEMACTION 豊劇・豊岡劇場として2014 年12 月27 日に再開します。映画上映だけではない、映画館を応用した新しい「場」を創出することを目的としています。
豊劇の概要
- アクセス
- 〒668-0026 兵庫県豊岡市元町10-18
- 電話
- 0796-34-6256
- ファックス
- 0796-34-6258
- メール
- info@toyogeki.jp
- 各スクリーン・上映機器・音響・定員数
- 大ホール・DCP対応・Dolby 5.1・174人
- 小ホール・DCP対応・Dolby 5.1・50人
- 運営会社
- 有限会社 石橋設計
- ホームページ
- http://toyogeki.jp
豊岡劇場は代々、劇場を守ってこられた山崎家が運営されてきた劇場です。その劇場を、現在有限会社・石橋設計が引き継せていただき運営しています。
この場をお借りして、山崎家の皆様に、心から敬意を表するとともに、深く感謝申し上げます。

映画評論家 塩田時敏
映画館の記憶は、人それぞれだろう。
学生時代、独り、映画館の暗闇に紛れ込むのが好きだった。70年代初め、映画界はどん底で客などいなかった。そこで見知らぬ世界を垣間見、愈々映画にのめり込む。
一方、スクリーンに歓声を飛ばし、劇場を埋め尽くす観客たちの熱狂も愉しい。皆で盛り上がる映画祭の興奮は、他のなにものにも替え難い。
フランスにはフランスの、香港には香港の、そしてどの国の、どの地方の映画館にも、他とは違う独特の雰囲気がある。釜山・温泉場駅裏の古びた名画座。「浮気な家族」ムン・ソリのポスターが欲しくて堪らず、剥がした。支配人に怒られた。かと思えばパリの封切り館。デニス・ホッパー「ホット・スポット」のポスターを、もの欲しげに覗き込んでいた。モギリの女に事務所に誘われ、新しいのを一枚。
いま、あの豊劇が新しくなって甦るという。
もはや、映画は映画館で、という時代ではない。どこでも、どんなかたちでも観ることが出来る。
しかし、映画館はライブ。そこでは何かが起こるのだ。
スポーツのパブリックビューイングもいいだろう。ネットのニコ動も映写出来るかもしれない。
そうだ、映画館で結婚式をやってなにが悪い。
豊劇で何かが始まる。豊劇で是非、新しい、映画館の記憶をつかまえて頂きたい。
塩田 時敏
「豊劇にかける思い、皆様へのメッセージ」
私達が進める新生プロジェクトは、ただ映画館を再開するものではありません。一度終息を迎えた映画館を、再び蘇らせるのは安易ではなく、街の中の映画館の必要性から問い直しました。
豊岡の中心街は典型的な地方都市のシャッター街です。かつての中心街の賑わいは、車で行く郊外型のショッピング通りに移行され、その結果地方においても、近年の物流とインターネットの発展で、けして不便な暮らしを強いられることは無くなったように感じています。
ですが、やはりこのままでは全国に広がる何も特徴の無い地方都市との背比べになるでしょう。豊岡には大学もなく、若者の流失を食い止めるほどの理由もありません。
私達は今この場で暮らしてく事を選択しています。その場で何が可能なのかを突き詰めて考えますと、一見ボロボロの豊劇が、私には輝く場所にしか見えないのです。「場」を作るということは、そこで暮らして行くことと密接な関係にあります。わがままな話かもしれませんが、私が目指す「場」は、常に新しい事に挑んで行かなくては、最終的に廃れて無くなる場所だと思います。映画だけでない映画館を運営するのも、また必要不可欠な新しい試みだと解釈しています。
ただ、「場」は「人」がいないと形成されません。これ迄3代に渡り豊岡劇場を運営してこられた一家族のただならぬ努力の末に「豊劇」があり、その伝統を継承しつつ、新しい場所を提供するのが、私達の役目であり、新たな仕事であります。
これ迄に、このプロジェクトに対して数多くの人々から助けを頂きました。クラウドファンディングに寄付していただいた方々、直接寄付して頂いた方々、ロビーの内装デザインには地元デザイナーの方や、映画館の運営についてアドバイスいただいた京阪神や東京の方々、そして改装工事を担ってくれた地元の業者さん達と書ききれない程の方々の協力があります。この場をおかりして、こころから深く感謝申し上げます。
この事業を成功させるのには、今後とも多くの人の関心と理解、そして協力がない限り成立しないものと実感しております。そしていよいよ、2014 年12月27 日から、CINEMACTION 豊劇が始まります。未だ至らない事ばかりですが、皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
応援に支えられています。協力と感謝:
クラウドファンディングにて協力して下さった110名の皆様
旧豊岡劇場の皆様 / 兵庫県立大学経営学部教授 西井進剛教授 西井ゼミ生/ 映画評論家 塩田時敏 /写真家 畠山直哉 / デコンプラボラトリー 太田垣稔 /seven’ s heaven田中智之 /トヨオカ・キネマ・クラブ / クリエイツ/ 太田ユニフォームセンター/ 濱田猛/前田設計事務所 / けんじんリフォーム / 映画監督・畠山容平/ 井垣電気/
KOJI OKAMOTO DESIGN OFFICE・岡本剛二 / その他多くの個人と企業様等

石橋設計、代表取締役/豊岡劇場、代表。石橋秀彦(いしばし ひでひこ)
