秋のドキュメンタリー映画月間特集上映『骨を掘る男』

上映期間|11月1日(金)〜11月27日(水)の内6回上映 

【INTRODUCTION】
あと10センチで出逢えるかもしれない。

ガマフヤー 具志堅隆松 70歳

なぜ40年も沖縄を掘りつづけるのか?


それでも掘りつづけることを

彼は「行動的慰霊」だと言う

沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたり収集し続けてきた具志堅隆松。これまでに、およそ400柱を探し出した。彼は自らを“ガマフヤー”と呼ぶ。ガマは沖縄の自然壕、フヤーとは掘る人という意味だ。砕けて散乱した小さな骨、茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡…。拾い集めた断片から、兵隊か民間人か、どのような最期をとげたか推察し、想いを馳せ、弔う。掘ってみるまで、そこに本当に骨が埋まっているかどうかはわからない――それでも掘りつづける行為を具志堅は、観念的な慰霊ではなく「行動的慰霊」だと言う。

沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、今も3000柱近くの遺骨が眠っているとされる。沖縄の人びとや旧日本軍兵士のものだけではない。米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの骨を含んだ島の土砂が辺野古新基地のための埋め立て工事に使われようとしている。

作品情報撮影・編集・監督:奥間勝也
整音:川上拓也 カラリスト:田巻源太 音楽:吉濱翔
共同製作:ムーリンプロダクション、Dynamo Production 製作:カムトト 配給:東風
2024年|日本・フランス|115分|5.1ch|DCP|ドキュメンタリー
公式サイトhttps://closetothebone.jp