上映期間|5月17日(金)〜6月5日(水)
【INTRODUCTION】
第80回ヴェネチア国際映画祭 銀獅⼦賞(審査員グランプリ)/ 国際批評家連盟賞
第67回 BFIロンドン映画祭 最優秀作品賞
第16回 アジア太平洋映画賞 審査員特別賞
第15回 ウランバートル国際映画祭 観客賞
第28回 ケララ国際映画祭 最優秀作品賞
『ドライブ・マイ・カー』から3年ーー
濱口竜介(監督)×石橋英子(企画・音楽)の新たな試みに世界が騒然。
きっかけは、石橋から濱口への映像制作のオファーだった。『ドライブ・マイ・カー』(21)で意気投合したふたりは試行錯誤のやりとりをかさね、濱口は「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことを決断。そうして石橋のライブ用サイレント映像『GIFT』と共に誕生したのが、長編映画『悪は存在しない』である。自由に、まるでセッションのように作られた本作。濱口が「初めての経験だった」と語る映画と音楽の旅は、やがて本人たちの想像をも超えた景色へとたどり着いた。
第80回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞、濱口に世界3大映画祭制覇の快挙をもたらしたのち、各国での上映や映画祭へと広がり、世界中から絶賛の声が止まない。
主演に、当初はスタッフとして参加していた大美賀均を抜擢。新人ながら鮮烈な印象を残す西川玲、物語のキーパーソンとして重要な役割を果たす人物に小坂竜士と渋谷采郁らが脇を固める。
穏やかな世界から息をのむクライマックスまでの没入感。途方もない余韻に包まれ、観る者誰もが無関係でいられなくなる魔法のような傑作が誕生した。
濱口監督から観客に対する見事な挑戦。
ほとんどの映画が「答え」ばかりに終始する一方で、
「問い」を投げかける映画監督が少なくともひとり、ここにいる。
【STORY】
長野県、水挽町(みずびきちょう)。自然が豊かな高原に位置し、東京からも近く、移住者は増加傾向でごく緩やかに発展している。代々そこで暮らす巧(大美賀均)とその娘・花(西川玲)の暮らしは、水を汲み、薪を割るような、自然に囲まれた慎ましいものだ。しかしある日、彼らの住む近くにグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府からの補助金を得て計画したものだったが、森の環境や町の水源を汚しかねないずさんな計画に町内は動揺し、その余波は巧たちの生活にも及んでいく。
作品情報 | 監督・脚本:濱口竜介 音楽:石橋英子 製作:NEOPA / fictive プロデューサー:高田聡 撮影:北川喜雄 録音・整音:松野泉 美術:布部雅人 助監督:遠藤薫 制作:石井智久 編集:濱口竜介 山崎梓 カラリスト:小林亮太 企画:石橋英子 濱口竜介 エグゼクティブプロデューサー:原田将 徳山勝巳 配給:Incline 配給協力:コピアポア・フィルム 宣伝:uhuru films 2023年/106分/日本/カラー/1.66:1/5.1ch © 2023 NEOPA / Fictive 映倫 G |
出演 | 大美賀均 西川玲 小坂竜士 渋谷采郁 菊池葉月 三浦博之 鳥井雄人 山村崇子 長尾卓磨 宮田佳典 / 田村泰二郎 |
公式サイト | https://aku.incline.life/ |