『王国(あるいはその家に ついて)』

上映期間|4月19日(金)〜5月1日(水) 


【INTRODUCTION】
英ガーディアン紙・英国映画協会〈BFI〉による 年間ベスト作品に選出! 世界の評論家を騒然とさせた虚構と現実の揺らぐ衝撃作!

長編映画初監督作品である『螺旋銀河』(2014) で第11回SKIPシティDシネマ映画祭にて、SKIPシ ティアワードと観客賞のW受賞を果たした草野なつ か監督による長編第2作『王国(あるいはその家に ついて)』。

2016年度愛知芸術文化センター・愛知県美術館 オリジナル映像作品として製作された本作は、2017 年に64分版が発表されて以降、再編集を施された 150分版としての上映は第11回恵比寿映像祭や新文 芸坐、三鷹SCOOLなどや映画配信サービスMUBIで の限定配信のみだった。

今回、オムニバス映画「広島を上演する」の一編 である最新作『夢の涯てまで』が、マルセイユ国際 映画祭2023でのワールドプレミアに続き第24回東 京フィルメックス メイド・イン・ジャパン部門へ 選出されたことを記念し、待望の劇場公開となる。 脚本を務めるのは、『螺旋銀河』で共同脚本とし て参加し、『ハッピーアワー』などでも知られる高 橋知由。出演者には澁谷麻美、笠島智、足立智充ら 実力派俳優たちが名を連ねている。

『王国(あるいはその家について)』は演出による俳優の身体の変化に着目。 脚本の読み合わせやリハーサルを、俳優が役を獲得する過程=“役の声を獲得すること”と捉え、 同場面の別パターンまたは別カットを繰り返す映像により表現する。 ドキュメンタリーと劇で交互に語るその手法は脚本が持つ可能性をも反復し、友人や家族という 身近なテーマを用いて人間の心情に迫ることに成功している。 誰もが「王国」を作り上げると同時に、その支配からも逃れている。 新たな映像言語でその試みの全貌を伝える綱渡りのような150分間。

【STORY】
出版社の仕事を休職中の亜希は、一人暮らしをしている東京から、 1時間半の距離にある実家へ数日間帰省をすることにした。 それは、小学校から大学までを一緒に過ごしてきた幼なじみの 野土香の新居へ行くためでもあった。 野土香は大学の先輩だった直人と結婚して子供を出産し、 実家近くに建てた新居に住んでいた。 その家は温度と湿度が心地よく適正に保たれていて、 透明の膜が張られているようだった。 まるで世間から隔離されているようだと亜希は思った。 最初は人見知りをしていた野土香の娘・穂乃香は、 亜希が遊びの相手をしているうちに彼女に懐いた。 一方、野土香からはとても疲れているような印象を受けた。 数日後、亜希は東京の自宅にいた。彼女は机に座り手紙を書いていた。 夢中でペンを走らせ、やがて書き終えると声に出して読み始める。 「あの台風の日、あの子を川に落としたのは私です」 そして今、亜希は警察の取調室にいる。 野土香との関係や彼女への執着、直人への憎悪について、 亜希は他人事のように話し始めた。

作品情報監督:草野なつか
脚本:高橋知由
撮影:渡邉寿岳
音響:黄永昌
助監督:平波亘
美術:加藤小雪
衣裳:小笠原由恵
ヘアメイク:寺沢ルミ
編集:鈴尾啓太、草野なつか
写真:黑田菜月
エンディング曲:GRIM「Heritage」
エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司
プロデューサー:鈴木徳至 企画:愛知芸術文化センター 制作:愛知県美術館
配給:コギトワークス
宣伝プロデューサー:村上知穂 宣伝:大橋咲歩、本多克敏
宣伝デザイン:三浦樹人 予告編:川添彩
(2018年/カラー/スタンダード/150分)
出演澁谷麻美 笠島智 足立智充
公式サイトhttps://www.domains-movie.com/