『福田村事件』(PG12)

上映期間|3月8日(金)〜3月13日(水)6日間限定アンコール上映

【イントロダクション】
100年の時を超え、遂に、実話に基づいたかつてない日本映画が公開される。
1923年9月1日11時58分、関東大地震が発生した。
そのわずか5日後の9月6日のこと。
千葉県東葛飾郡福田村に住む自警団を含む100人以上の村人たちにより、利根川沿いで香川から訪れた薬売りの行商団15人の内、幼児や妊婦を含む9人が殺された。

行商団は、讃岐弁で話していたことで朝鮮人と疑われ殺害されたのだ。
逮捕されたのは自警団員8人。
逮捕者は実刑になったものの、大正天皇の死去に関連する恩赦ですぐに釈放された…。これが100年の間、歴史の闇に葬られていた『福田村事件』だ。行き交う情報に惑わされ生存への不安や恐怖に煽られたとき、集団真理は加速し、群衆は暴走する。

これは単なる過去の事件では終われない、今を生きる私たちの物語。

【物語】

大正デモクラシーの喧騒の裏で、マスコミは、政府の失政を隠すようにこぞって「…いずれは社会主義者か鮮人か、はたまた不逞の輩の仕業か」と世論を煽り、市民の不安と恐怖は徐々に高まっていた。そんな中、朝鮮で日本軍による虐殺事件を目撃した澤田智一(井浦新)は、妻の静子(田中麗奈)を連れ、智一が教師をしていた日本統治下の京城を離れ、故郷の福田村に帰ってきた。同じ頃、沼部新助(永山瑛太)率いる薬売りの行商団は、関東地方へ向かうため四国の讃岐を出発する。長閑な日々を打ち破るかのように、9月1日、空前絶後の揺れが関東地方を襲った。木々は倒れ、家は倒壊し、そして大火災が発生して無辜なる多くの人々が命を失った。そんな中でいつしか流言飛語が飛び交い、瞬く間にそれは関東近縁の町や村に伝わっていった。2日には東京府下に戒厳令が施行され、3日には神奈川に、4日には福田村がある千葉にも拡大され、多くの人々は大混乱に陥った。福田村にも避難民から「朝鮮人が集団で襲ってくる」「朝鮮人が略奪や放火をした」との情報がもたらされ、疑心暗鬼に落ち入り、人々は恐怖に浮足立つ。地元の新聞社は、情報の真偽を確かめるために躍起となるが、その実体は杳としてつかめないでいた。震災後の混乱に乗じて、亀戸署では、社会主義者への弾圧が、秘かに行われていた。そして9月6日、偶然と不安、恐怖が折り重なり、後に歴史に葬られることとなる大事件が起きる――。

作品情報監督:森達也
脚本:佐伯俊道 井上淳一 荒井晴彦
企画:荒井晴彦 企画協力:辻野弥生 中川五郎 若林正浩
統括プロデュ―サー:小林三四郎 プロデュ―サー:井上淳一 片嶋一貴
アソシエイトプロデュ―サー:内山太郎 比嘉世津子 音楽:鈴木慶一
撮影:桑原正 照明:豊見山明長 録音:臼井勝 美術:須坂文昭 装飾:中込秀志 衣裳:真柴紀子 ヘアメイク:清水美穂
編集:洲﨑千恵子 助監督:江良圭 スチール:佐藤芳夫 メイキング:綿井健陽
美術監修:磯見俊裕 キャスティング:新井康太 東山光宏
クラウドファンディング・寄付:越智あい 宣伝:山口慎平 大阪宣伝:松井寛子  宣伝デザイン:100KG
特別協力:真宗教団連合 集英社 協力:東映京都撮影所 松竹撮影所 モノポライズ
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
【2023年|日本|DCP|5.1ch|137分】(英題:SEPTEMBER1923)
©「福田村事件」プロジェクト2023 映倫番号:PG12-124008
配給:太秦  製作プロダクション:ドッグシュガー
製作:「福田村事件」プロジェクト(株式会社テンカラット、株式会社カタログハウス、辻野弥生、株式会社ピカンテサーカス、MBS、株式会社ドッグシュガー、太秦株式会社)
出演井浦新 田中麗奈
 
永山瑛太
 
東出昌大 コムアイ 木竜麻生 松浦祐也  向里祐香 杉田雷麟 カトウシンスケ
 
ピエール瀧 水道橋博士  豊原功補  柄本明
公式サイトhttps://www.fukudamura1923.jp/