上映期間|6月2日(金)〜6月13日(火)
【Introduction】
ヴェネチア国際映画祭4冠の『おみおくりの作法』監督最新作! 米映画批評サイト Rotten Tomatoes 満足度100%!(※2022/12/1時点) 余命わずかなシングルファーザーが息子に遺す<新たな家族>とは― 実話から生まれた希望と感動の物語
世 界 中 の 映 画 祭 で 絶 賛 さ れ 、日 本 国 内 で も わ ず か 1 館 で の 公 開 か ら 最 終 的 に 1 0 0 館 を 超 え て 異 例 の ロ ン グ ラ ン 大ヒットを記録した『おみおくりの作法』(13)。孤独死した人たちの弔いを仕事とする几帳面な公務員の半生を、 温かい眼差しと独特のユーモアを織り交ぜて描いた物語は多くの人の心に深い感動を呼び起こし、日本でも阿部 サダヲ主演で今年、『アイ・アム まきもと』(22)としてリメイクされ話題を集めるなど、今なお愛され続けている ヒューマンドラマの傑作だ。その生みの親である名匠ウベルト・パゾリーニの待望の最新作では、余命宣告を受けた シングルファーザーが、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい家族”を探しに出かける。『おみおくりの作法』 同様、監督が実際の記事から着想を得たという物語は、非常にシンプルなアプローチながら力強く紡がれた父子の 絆が、ヴェネチア国際映画祭をはじめ世界中で共感の嵐を巻き起こし、米映画レビューサイトRotten Tomatoesで は 驚 く べ き こ と に 1 0 0 % フ レ ッ シ ュ ! を 叩 き 出 し た 。「 生 」 と 「 死 」 と い う 普 遍 的 な テ ー マ か ら 新 た に 誕 生 し た 『 い つ か の君にもわかること』が、2023年、日本中を優しい涙で包み込む─ 。
【STORY】
窓拭き清掃員として働く33歳のジョンは、4歳の息子マイケルと二人で暮らすシングルファーザー。妻はマイケルが 生後間もない頃に家を出て行ってしまい、頼れる身内もいない彼は男手ひとつで息子を育てている。子育てに家事、 そして仕事に追われ忙しい日々を送っているが、彼には息子に打ち明けていない秘密がある。それは、自分の余命が 残りわずかであるということだった。母親には見捨てられ、父親も亡くなればこの子は家族を失ってしまう─ 死を 理解するには幼すぎる優しく純粋無垢な一人息子を守るため、彼は養子縁組の手続きを行い、自分が亡くなった後 に息子と一緒に暮らす“新しい親”を探し始めるのだった。 「マイケル、どこか別の家に住んでみたい?」「おうちがいい」─ 仕事中の預け先の家庭でも馴染めず一人父親の 帰りを待つマイケル。窓掃除をしながら窓の向こう側に見えるのは幸せそうな家庭。なぜ自分だけがこんな目に……。 自身も恵まれた幼少期を過ごしてこなかったジョンは、息子には普通の家庭で育ってほしいという思いを抱きながら 何組もの“家族候補”と面会する─ 手厚い教育を受けさせることに熱心で自分とは生活環境が全く異なる裕福な 夫婦、様々なバックグラウンドを持つ養子を受け入れて我が子のように愛を注ぎながら暮らす家族、夫と離婚し子育 て の 夢 を 諦 め き れ ず に い る 独 り 身 の 女 性 ― ― す ぐ に 理 想 の“ 新 し い 家 庭 ”に 出 会 え る と 思 っ て い た ジ ョ ン だ っ た が 、 様々な家族と出会う中で「息子は誰と一緒になれば幸せな人生を送れるのか?自分の判断がもし間違っていたら…」 と不安を抱きながら次第に自信を失っていく。 そんな状況にありながらも、残されたマイケルとの時間を大切に過ごすジョン。34歳の誕生日には一緒にケーキ を作り、自分の置かれた状況に切なさを感じながら誕生日を祝うのだった。少しずつ相手を思いやり、感情を表に出 すようになった息子の姿に成長を感じながら自らの不甲斐なさに憤り、容赦なく進んでいく時間に焦りを感じはじめ るジョン。当初から彼の家庭を担当するソーシャルワーカーのショーナは、親子のことを第一に考え、規則を破り自ら が 職 を 失 う リ ス ク を 負 っ て ま で も 彼 ら を 献 身 的 に サ ポ ー ト す る 。し か し 、何 も か も が 思 う よ う に い か ず 、そ ん な シ ョ ー ナにまでジョンは強く当たってしまう。誰よりも息子のことを分かっているつもりだったが、本当に自分は彼の思いを 理解してあげられているのか─ 彼は人生最大の決断を前に、答えを出せずにいた。 病状も次第に悪化し仕事もままならない中、いよいよ自分に残された時間もあとわずかであると悟った彼は、自分 が近いうちにいなくなるということを、マイケルが理解できるように伝えようと決心する。そして、思い出の写真や未 来 の マ イ ケ ル へ 向 け た 手 紙 も 箱 に ま と め 、“ 新 し い 親 ” に 我 が 子 を 託 す 準 備 を 始 め る が ─ 果 た し て 、 ジ ョ ン が 最 期 に選択する息子の<未来>とは?
作品情報 | 監督・脚本:ウベルト・パゾリーニ 出演:ジェームズ・ノートン、ダニエル・ラモント、アイリーン・オヒギンス 2020年|イタリア、ルーマニア、イギリス|英語|95分|カラー|ビスタ|5.1ch|原題:Nowhere Special |字幕翻訳:渡邉貴子|G 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ 『NOWHERE SPECIAL(原題)』 © 2020 picomedia srl digital cube srl nowhere special limited rai cinema spa red wave films uk limited avanpost srl. |
出演 | ジェームズ・ノートン、ダニエル・ラモント、アイリーン・オヒギンス |
公式サイト | https://kinofilms.jp/movies/nowhere-special/ |