燃えあがる女性記者たち(日本語字幕版)

上映期間|1月19日(金)〜1月24日(水)※1週間限定


【イントロダクション】 「カバル・ラハリヤ」―小さなメディアが巻きおこすビッグウェーブ 世界で称賛の声!

インド北部のウッタル・プラデーシュ州にあるダリト(ダリット)の女性たちだけで立ち上げた新 聞社「カバル・ラハリヤ」(”ニュースの波”という意味)は、紙媒体から SNS と YouTube の発信を 主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始める。ペンをスマートフォンに持ちかえた彼女た ちは、貧困とカースト、そしてジェンダーという多重の差別や偏見、さらには命の危険すらある暴 力的な状況のなか、粘り強く小さな声を取材していく。やがて、彼女たちの発信するニュースは、 インド各地へと大きな広がりを見せるのだった――。 監督のリントゥ・トーマスとスシュミト・ゴーシュが完成までに 5 年の歳月を費やした長編ドキュ メンタリー第 1 作となる本作は、2021 年サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部 門の観客賞と審査員特別賞ダブル受賞を皮切りに、2021 年山形国際ドキュメンタリー映画祭市民 賞、第 94 回アカデミー賞®️長編ドキュメンタリー賞ノミネートなど、世界各地の映画祭で 30 を超 える映画賞を受賞、高い評価を得ている。

メディアで人を守ることができる―― 心の声を聴くことをあきらめない

「カバル・ラハリヤ」は、大手メディアが注目しない農村の開発や地方自治の問題を報道している。知識も経験も豊富な主任記者のミーラは、ニュースのデジタル化に戸惑う仲間を励ましながらも、自身の子育てと夫の無理解に悩んでいる。有望記者のスニータは、やる気も能力も十分だ が、家族と世間からの結婚の圧力に疲弊し、新人のシャームカリは、自分の取材能力に自信が持 てなくなっていた。それぞれの悩みを抱えながらも徐々に記者としての取材方法を獲得していったミーラたちは、次々と反社会勢力の存在や警察の怠慢などを明らかにしていく。そして、むかえた地方選挙。「カバル・ラハリヤ」の記者たちは、その最前線の取材へと飛び込んでいく。

「カバル・ラハリヤ」とは

「カバル・ラハリヤ」は“ニュースの波”という意味で、2002 年にウッタル・プラデーシュ州チトラクート地区にて、ダリトの女性たちによって週刊の地方新聞として創刊される。農村ジャーナリズムとフェミニストを掲げ、地域社会での差別、女性への暴力や性犯罪、ライ フラインの不整備、違法労働の癒着と不正、拡大するヒンドゥー・ナショナリズムなど、地元の生活に立脚した草の根報道を続けている。2016 年には、独自のビデオチャンネルを立ち上げ、デジタル配信へと移行する。現在、ウッタル・プラデーシュ州とマディヤ・プラデーシュ州の 13 地区で、30 人の女性記者と地方通信員のネットワークを持ち、複数のデジタル・プラットフォームを通じて毎月 500 万人にリーチしている。「カバル・ラハリヤ」公式サイトにはこう記されている、「あなたのニュース、あなたの声で」。(参照:Khabar Lahariya 公式サイト)

作品情報監督、編集、製作 :リントゥ・トーマス&スシュミト・ゴーシュ
撮影 :スシュミト・ゴーシュ、カラン・タプリヤール
音楽 :タジダール・ジュネイド
整音 : スシュミト”ボブ”ナート
共同プロデューサー: ジョン・ウェブスター、トーネ・グロットヨルド=グレンネ
共同エグゼクティブ・プロデューサー: アヌリマ・バルガヴァ
エグゼクティブ・プロデューサー :パティ・クイリン、ヘイリー・エイドルマン

日本語字幕 :福永 詩乃
予告編制作 :遠山 慎二
宣伝美術 :中野 香
関西宣伝 :松井 寛子(風まかせ) 宣伝 :contrail
配給 :きろくびと

2021 年/インド/ドキュメンタリー/ヒンディー語/DCP/93 分
原題:Writing With Fire
©BLACKTICKETFILMS. ALLRIGHTSRESERVED.
公式サイトhttps://writingwithfire.jp/