六つの顔

上映期間|9月12日(金)〜9月24日(水) 

【INTRODUCTION】
狂言の道を歩んで、九十年 ──

今年 94 歳を迎える現役の狂言師、 人間国宝・野村万作が、人生をかけて到達した芸の境地

650 年以上にわたり、生きとし生ける者の喜怒哀楽を笑いとともに表現し、人々の心 を魅了し続けてきた「狂言」。 その第一人者であり、今なお現役で舞台に立ち続ける 人間国宝の狂言師・野村万作は今年 2025 年 6 月 22 日に 94 歳を迎える。
3 歳で初舞台を踏んでから、長きにわたり狂言と向き合ってきた万作は、2023 年に 文化勲章を受章した。 映画『六つの顔』では、受章記念公演が行われた特別な 1 日 に寄り添いながら、万作の過去と現在の姿を浮かび上がらせる。万作が公演で演じる のは、近年、ライフワークとして取り組み、磨き上げてきた夫婦愛を描く珠玉の狂言 「川上」。映画では、物語の舞台である奈良の川上村・金剛寺の荘厳な原風景も贅 沢に収録。万作が長年追求してきた世界観をその至芸とともにスクリーンに刻む。 さらには、90 年を超える芸歴のなかで先達たちから受け取り繋いできた想いや、今 もなお、高みを目指して芸を追求し続ける万作の言葉を収めた貴重なインタビュー 映像も交え、息子・野村萬斎や孫・野村裕基をはじめとする次世代の狂言師と共に 舞台に立つ模様を臨場感あふれる映像で映し出す。


犬童一心 ×野村万作・野村萬斎 × 山村浩二 × オダギリジョー

監督を務めるのは、『ジョゼと虎と魚たち』、『メゾン・ド・ヒミコ』、『のぼうの城』など数々の名作を手掛け、近年は田中 泯を追ったドキュメンタリー『名付けようのない踊り』でも高い評価を受ける犬童一心。狂言に造詣の深い監督ならでは の、大胆かつ繊細なアプローチで万作の芸境に迫る。また、万作が語る“過去”と“現在”をアニメーションで繋ぐのは、 『頭山』で米アカデミー賞®にノミネートされた山村浩二。ナレーションを俳優のオダギリジョーが務めるなど日本映画界 を代表する製作陣が集結。監修は野村万作、野村萬斎が手掛けた。モノクロームで映し出される現在、アニメーションで 表現される万作の過去に思い浮かぶ「六つの顔」、そしてカラーで立ち現れる狂言「川上」の研ぎ澄まされた美しさ。豊 かな映像表現で織りなす、至高のドキュメンタリー映画が誕生した。

作品情報監督・脚本:犬童一心
 
題字・アニメーション:山村浩二 音楽:上野耕路
監修:野村万作 野村萬斎
 
製作:万作の会 企画・制作:野村葉子 小俣美登里 清水薫 小山田智美
プロデューサー:丸山靖博 林季彦
撮影:蔦井孝洋 照明:疋田ヨシタケ 編集:辻󠄀田恵美
サウンドデザイン:志満順一 音響効果:勝亦さくら
制作プロダクション:ROBOT
 
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
2025年/日本/DCP/カラー・モノクロ/4:3/5.1ch/82分/G
© 2025 万作の会
出演野村万作
野村萬斎 野村裕基
三藤なつ葉 深田博治 高野和憲
 
ナレーション:オダギリジョー
公式サイトhttps://www.culture-pub.jp/six-face/