特集上映日程|8月9日〜8月12日 4日間
鳥取県倉吉出身の映画作家・波田野州平監督の特集上映が、豊岡劇場で待望の上映決定!
波田野監督の作り出すユニークな作品と映像表現は、国内外で高い評価を得ている。その数あるフィルモグラフィーの中から珠玉の3作品を上映。
鳥取に暮らす10人の古老たちの語る記憶とイメージと響き合い描かれる『私はおぼえている』。詩人・藤本徹と音楽家・清岡秀哉とコラボレーションし、元特攻隊員の記憶から創作した映画詩『影の由来』。コロナ禍に家族との日々の記録を再構成して、親愛なる友達への手紙として作り出した忘却と発見のアヴァンギャルド・ホームムービー『それはとにかくまぶしい』。
波田野監督の傑作群をスクリーンで鑑賞できる大変貴重な機会です。
豊岡滞在中の波田野監督とのトークイベントも開催!!
<上映スケジュール>
日時|
8月9日(金) 『私はおぼえている』11:00〜15:00(5分休憩あり)
8月10日(土) 『影の由来』+『それはとにかくまぶしい』11:00〜11:45
8月11日(日) 『私はおぼえている』11:00〜15:00(5分休憩あり)【おしゃべりシネマカフェ:15:00〜16:00】
8月12日(月) 『影の由来』+『それはとにかくまぶしい』11:00〜11:45【豊劇シネマトーク:11:45〜12:30】
<詳細>
料金|
『私はおぼえている』一律1,800円(割引適応無し・招待券不可)
『影の由来』『それはとにかくまぶしい』一律1,500円(割引適応無し・招待券不可)
全作品共通:2回券(2回でも2人でもOK)3000円
場所|豊岡劇場(兵庫県豊岡市元町10-18)
主催|(一社)豊岡コミュニティシネマ
共催|豊岡映画センター
<作品紹介>
日本| 2021 | 日本語 | カラー | デジタルファイル | 224 分
監督・撮影・編集:波田野州平
出演:小谷重信、濱根良太郎、小椋久義、牧野順子、牧田智子、浜川千代子、仲倉壽子、藤原喜代江、長田はつ子、竹部輝夫
製作:現時点プロジェクト
作品解説:カメラを前に「おぼえていること」を語る10人の登場人物。戦前から現在まで、彼らは生まれ、育ち、働き、新しく家族を持ち、いまにいたる、それぞれの記憶の断片が鳥取の土地の記憶を伴い1本の映画となる。『ニッポン国古屋敷村』(1982・小川紳介) を彷彿とさせる本作は、個々の人々による語りの媒介者であり伝承者である。
日本 | 2017 | 日本語 | カラー | デジタル・ファイル | 27分
監督:波田野州平
声 :藤本徹、石坂智子
台詞:藤本徹、波田野州平
音楽:清岡秀哉
作品解説:鳥取で滞在制作中の監督は、19歳で大東亜戦争の特攻隊に志願したと語る老人と出会う。監督はその元兵士の記憶をもとに、手記だけを残して戦死した夫に、届かない手紙を書く妻という物語を創作する。詩人の藤本徹、音楽家の清岡秀哉とコラボレーションし、現代の鳥取の風景に戦時中の夫婦の声を重ねて、土地の記憶を今に呼び戻す映画詩。
日本 | 2023 | 日本語 | カラー、モノクロ | デジタルファイル | 18分
監督・撮影・編集:波田野州平
作品解説:2020年4月。しばらくの間、友達と会ってはいけなくなってしまった世界。監督は、はっきりした理由はなく毎日カメラを回すことにした。娘と妻、家族で過ごす日々の中にある小さな煌めき。その断片がつなぎ合わされ、親愛なる友達への手紙になる。非凡な感覚で再構成される日常は次第にどこにもない不思議な景色をつくりだし、生と死、受け継がれていく命の愛おしさへと辿り着く。忘却と発見のアヴァンギャルド・ホームムービー。
<監督プロフィール>
波田野州平 | 映画作家
公式HP
1980年、鳥取県倉吉市生まれ、東京都在住。多摩美術大学映像演劇学科卒業。 2012年制作の初長編劇映画『TRAIL』がユーロスペース、第七藝術劇場で公開される。 2017年制作の映画詩『影の由来』が、東京ドキュメンタリー映画祭2018の短編コンペティション 部門でグランプリを受賞する。 2021年制作の初長編ドキュメンタリー映画『私はおぼえている』が、ジョグジャカルタ国際ドキュ メンタリー映画祭2022の国際長編コンペティションでグランプリを受賞する。 2023年制作の『それはとにかくまぶしい』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭を始めとし、世 界各地の映画祭で上映される。