上映期間|8月10日(土)及び8月12日(月)
【INTRODUCTION】
鳥取で滞在制作中の監督は、19歳で大東亜戦争の特攻隊に志願したと語る老人と出会う。監督はその元兵士の記憶をもとに、手記だけを残して戦死した夫に、届かない手紙を書く妻という物語を創作する。詩人の藤本徹、音楽家の清岡秀哉とコラボレーションし、現代の鳥取の風景に戦時中の夫婦の声を重ねて、土地の記憶を今に呼び戻す映画詩。
【監督の言葉】
真夏の殺人的な陽射しが私の肌だけではなく、アスファルトや建ち並ぶ住宅、街をも焼き尽くそうとする炎天下、道を訪ねた老人が唐突に特攻隊時代の思い出を語り始めました。彼は戦場での日々を懐かしむように滔々と語りました。そして始まった時と同じように、唐突に問わず語りは打ち切られ、彼は姿を消しました。ひとり取り残された私は、陽炎に飲み込まれていく街を眺めながら、夢うつつのまま立ち尽くすしかありませんでした。
作品情報 | 日本 | 2017 | 日本語 | カラー | デジタル・ファイル | 27分 監督:波田野州平 声 :藤本徹、石坂智子 台詞:藤本徹、波田野州平 音楽:清岡秀哉 |
出演 | |
公式サイト | https://shuheihatano.com/portfolio/kagenoyurai |