女性の休日【字幕】

上映期間|10月31日(金)〜11月12日(水) 

【INTRODUCTION】
「ジェンダー平等先進国」北欧アイスランドが「はじまった」日
1975 年 10 月 24 日、アイスランド全女性の 90%が仕事や家事を一斉に休んだ、前代未 聞のムーブメント「女性の休日」。国は機能不全となり、女性がいないと社会がまわらな いことを証明した。その後、アイスランドは最もジェンダー平等が進んだ国(2025 年世 界経済フォーラム発表・ジェンダーギャップ指数 16 年連続 1 位、日本は 118 位)となっ た。女性大統領と女性首相が国を治めるようになった 2025 年、アイスランドがジェンダ ー平等先進国となる大きなきっかけとなった運命の 1 日を振り返るドキュメンタリーが、 50 周年を記念して公開となる。

インターネットもスマホもない時代に「女性の休日」はなぜ成功したのか 誰にも確信がなかった「女性の休日」は、どうやって成し遂げられたのか。何が女性たち を突き動かしていったのか。運命の 1 日に向けてのストーリーが、当事者たちによる愉し げな証言と貴重なアーカイブ映像、絶妙に差し込まれるカラフルなアニメーションで、ポ ップに、エモーショナルに語られる。本作を手掛けたのは、エミー賞受賞歴のあるアメリ カ人監督パメラ・ホーガン。アイスランド旅行中に偶然知った「女性の休日」に興味を持 ち、映画化を熱望。アウトサイダーの視点でアイスランド制作チームとコラボし、この知 られざるムーブメントを、あれから 50 年という最高のタイミングで見事に映し出した。

シスターフッド(女性たちの連帯)の柔らかな革命 「女性の休日」は、男女平等の実現という明確な目標のもと、みんなで「休む」ことで女 性の存在意義を可視化し、ユーモアと柔らかさで参加しやすくした持続的社会運動モデ ル。アクティビストだけでなく、普通の女性たちも連帯して踏み出した一歩は、誰もが生 きやすい社会のために「いまを変えたい」人たちに、勇気とインスピレーションを与え る。アイスランドの歌姫ビョークも「Incredible(素晴らしい)!」と称え、エンドロー ルに曲を提供した。

【STORY】
なぜ女性は船長になれないのか。 なぜ女性は農場主として認められないのか。 なぜ女性は家事のすべてを担うのか。 なぜ女性は男性より賃金が低いのか。

祖母や母の時代から続いている 多くの「なぜ」を抱えた女性たちが 世界中で立ち上がった 1970 年代、 それは、北欧の小国アイスランドでも起こっていた。

最初に行動をおこしたのは「レッドストッキング」の女性たち。 クリスマスの家事に疲れ切ったお母さんの人形をつくってツリーにはりつけ、 男性目線な美人コンテストの会場に白く美しい雌牛を連れて行き、 ラジオ番組で生理や性生活、賃金不払いについて赤裸々にトーク。 ユーモアある過激な活動で世間の注目を集めていた。 男性を憎んでいるわけじゃない。ほんの少し変わってほしかっただけ。

1975 年、国際婦人(女性)年。
6月に全国各地から約 300 名の様々な女性たちが集まり、女性会議が開かれた。 どうすれば、女性の存在意義を全国民に示せるのか。 徹底的に話し合った結果、彼女たちが決断したのは、
10 月 24 日に一斉に仕事や家事を休むストライキを行うこと。 「ストライキなんて共産主義者みたいで論外!」という右派の反対意見に 「だったら『ストライキ』じゃなくて『休日』にしたら?」という提案。 それぞれに思うところがあっても、団結するには妥協も必要だ。

こうして「女性の休日」は動き出した。 運営委員会は組織されたが、リーダーはいない。 みんなが男女平等というひとつの目的を達成するために、とにかくできることをする。 男性たちは「バカだね」と笑う。しかし女性たちは本気だった。 「やるの?」「できるの?」「必ずやる!」

作品情報製作:フラプンヒルドゥル・グンナルスドッティル
監督:パメラ・ホーガン エグゼクティブ・プロデューサー:イライザ・リード 編集:ケイト・タベルナ 撮影:ヘルギ・フェリクソン 音響:ベルガー・プリズン アニメーション:ジョエル・オルロフ 音楽:マルグリエト・ラウン・マグヌスドッティル(Vök, GusGus) エンドクレジットソング:ビョーク「Future Forever」

2024 年/アイスランド・アメリカ/アイスランド語・英語 /ドキュメンタリー/71 分/カラー・モノクロ/16:9/5.1ch/DCP /原題:The Day Iceland Stood Still 字幕翻訳:額賀深雪 後援:アイスランド大使館 提供・配給:kinologue
出演出演:ヴィグディス・フィンボガドッティル (船長にはなれないと言われていたが、1980 年世界初の女性大統領に) グズルン・エルレンズドッティル (諦めずに弁護士になる夢を叶え、初代女性最高裁長官に) アウグスタ・ソルケルスドッティル (農場主として認められていなかったが、140 年で初の女性農業組合幹部に) グズニ・トルラシウス・ヨハネソン (「女性の休日」に初めて父親が料理をした思い出を語る前大統領)他
公式サイトhttps://kinologue.com/wdayoff/