『almost people』(PG12)

上映期間|10月6日(金)〜10月18日(水)


【INTRODUCTION】

この物語には、あらかじめ『感情』の⽋けた4⼈のきょうだいが登場します。

たとえば、喜び。たとえば、怒り。たとえば、楽しみ。たとえば、寂しさ。

4人の兄弟姉妹、それぞれの日々を、横浜聡⼦、⽯井岳⿓、加藤拓⼈、守屋⽂雄監督 が1本の映画に仕上げた本作。

仮に、完全無⽋の感情が備わっているのが、『⼈間』の条件なのだとしたら

彼らは『もうすぐ⼈間』になるでしょう……

いや、それとも、いつまでも『もうすぐ⼈間』でいいのかもしれません。

【STORY】

長男 神尾光(嶺豪一)には、『喜び』がない。新作映画のシナリオを執筆中の彼は、監督からラストシーンの「再会の喜び」を表すセリフがしっくりこないとリライトを求められる。困った光は、主演俳優で友人の時男(宇野祥平)と共に、言葉を探すため街に出る。人々が交わす様々な言葉の中から喜びの感情を捕まえようともがく光。彼らは『喜びの言葉』を見つけられるのだろうか。

長女 神尾火水子(柳英里紗)は、『怒り』がないことに葛藤し、自ら『怒り』を抱けそうな場所を探していた。社会革命を目指す二人の青年、星(諫早幸作)・量(木村文哉)の率いる「レボル」の元で革命の象徴となり、虹(塩塚モエカ)と華(伊澤彩織)の元で多様性の討論会に参加する。しかし、それらの活動が過激化していく中で、やはり火水子は彼らと同じ『怒り』を共有することができない。渦巻く怒りの中心で戸惑い続ける火水子はじっと世界を見つめている。

『楽しさ』がわからない次男 神尾太陽(井之脇 海)は、恋人のエミ(木竜麻生)と同棲している。メリーゴーランドに乗っても、記念写真を撮っても無表情の太陽に、エミは釈然としない思いを抱えていた。そんなエミは、太陽からプロポーズされた際、「わたしといて本当に楽しい?」と聞いてしまう。動揺した太陽は埋められない溝をどうにか埋めようともがく。ささいなすれ違いを重ねながらも、二人の日常は続いていく。

『寂しさ』という感情がない次女 神尾花子(白田 迪巴耶)は突然高校を中退し、小さな漁港の旅館で働き始める。その旅館には、不思議と似た空気を纏った人が集まってくる。退学の手続きのため花子を訪ねた担任教師の藤巻(岩谷健司)もその一人だ。その旅館に父(邦城龍明)が現れ、「寂しい思いをさせてごめんな」と何度も謝る。花子の感情を理解していない父親に苛立つ花子と、花子に共感する藤巻。そんな藤巻を見て花子はある提案を持ちかける。

作品情報● タイトル:『almost people(オールモストピープル)』
● 監督:横浜聡子、石井岳龍、加藤拓人、守屋文雄
● 音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
● プロデューサー:関 友彦
● 脚本:いながききよたか、加藤拓人、守屋文雄
● 公式ホームページ:https://www.almost-people.com/
● Twitter:https://twitter.com/almostpeople_m/
● Instagram:https://www.instagram.com/almostpeople_m/
● 企画・製作・配給:株式会社コギトワークス
2023 年 / 日本 / DCP / カラー / ヨーロピアンビスタ / 5.1ch / 140 分 / PG12
出演● 主演:嶺 豪一、柳 英里紗、井之脇 海、白田 迪巴耶
公式サイトhttps://www.almost-people.com/