映画『in the cage』自主上映会


《概要》

日時|3月28日(火)〜30日(木)※30日(木)は映画館は定休日ですが、開館しております。
時間|14:00〜/15:30〜
料金|1,000円
場所|豊岡劇場 小ホール(兵庫県豊岡市元町10番18号)
主催|WATANABE

《ストーリー》

二階の自室に引きこもっていた黒田啓二が、ある日、久しぶりに自室を抜け出てみると、見 知らぬ家族が住んでいた。 山崎と名乗るその家族は、夫の正彦と妻の千絵、そして小学生の娘・萌香の 3 人暮らし。 山崎いわく、啓二の母は数か月前に、啓二の食事の面倒をみることと、彼の生活には一切立 ち入らないことを条件に、破格の家賃で山崎に家の一階を貸して、介護施設に引っ越してし まったという。要するに、山崎一家に啓二を押し付けて逃げたようだった。 自分はそんなことを承諾していないからと、山崎一家を追い出そうとする啓二だったが、山 崎は大きな借金を抱えており、この家を追い出されたら、もう住む場所も無くなってしまう と泣きつかれる。そんな事情は知ったことではないと一度は突っぱねるものの、近所の目や 自身の食生活などの世話を焼いてくれるといわれ、思い止まる啓二。「管理人だと思って気 にせず、今まで通り心置きなく引きこもり生活を続けてほしい」という山崎の言葉を渋々受 け入れる。そして、山崎一家との奇妙な同居生活が始まる。 しかし、山崎一家の言動を不審に思った啓二は、母の行方を調べ始める。ところが、近隣の どの施設に電話をかけても、そんな人はいないと言われる。考えてみると、これまで接触し たわずかな時間の中だけでも、山崎一家の行動には不審な点が多すぎる。子どもがいる家庭 にしては、これまで気付かないほど、ほとんど物音がしなかったし、そもそも本当に生活し ているのかと思えるほど、居間にも台所にも彼らの生活感がない。ネットで、家の乗っ取り を調べ始めた啓二は、居間の襖にガムテープで目張りがしてあったことを思い出す。アレは 何のために……? さらに調べると、大麻を室内で栽培している場合、甘い匂いが漏れ出さ ないよう、部屋の隙間をガムテープで密閉することがあることを知る。さらに調べようとパ ソコンを操作すると、突然、ネット回線が切れてしまう。いよいよ身の危険を感じる啓二。 正彦の留守を狙って一階に下りた啓二は、千絵の制止を振り切って、目張りを外し、大麻栽 培の秘密を暴こうとするが、いざ開けてみると、雑然と散らかった部屋があるだけだった。 勘違いだと千絵に言われ、仕方なく自室に戻る啓二。ところがその夜、正彦の策略によって 啓二の部屋の扉が外から堅く密閉され、啓二は中に閉じ込められてしまう。啓二の睨んだ通 り、山崎家は、大麻栽培の為に黒田家に送り込まれた偽の家族だったのだ。しかし、この家 にはもう一つ、誰も知らない秘密が隠されており……